ノルウェー-ラジオ(Mamarazzi)- 28/07/99
英訳:Jakob Sekse 訳:Mayumi
読み始める前に:モートンとの会話が始まるまでしばらく前置きがあります。始めは、司会者とリポーターの会話だけです。メインの部分は次の部分から始まります。
まるで歌声がだんだん消えて行くように、話声がバックグラウンドで聞こえる。
Marte Spurkeland(Marte):それじゃ、魚は包まれているのね…。
モートン・ハルケット(モートン)(バックグラウンドで):もしかしたら多すぎるかな…?
Marte:そんなに欲しくないわ。ちょっと…。
スタジオの司会者Nina Stensrud(Nina):たった今NRK Petreで(あるアーティストの曲を)お聞き頂きました。今日は水曜日なので、Mamarazziは『バーベキュー・キング』にふさわしい方をお招きしています。今日お呼びしているのはモートン・ハルケットです。モートンは今、屋上でマッチやいろんなものを用意して忙しくしています。モートンが料理してくれるのはSteinbit(ノルウェーの魚の名前)のようです。そして、Marte Spurkelandにも来てもらっています。Marteはモートンのお手伝いをしてくれるそうです。 それではMarteを大声で呼びましょう。
「Marte!…Marte!…Marte!…」
Marte:ああ、ハロー!もう放送が始まっているんですね…ハイ!
Nina:そうよ、もう番組は始まっているわよ!
Marte:この人たちが何をしているんだかすっかりわからなくなってしまいました。ここにモートン・ハルケットと彼のマネージャーと一緒に立っています。
Nina:ワーオ…。
Marte:みんなここに立って、(これから料理する)黒タラの切り身を研究しているところです。その後、素晴らしい魚料理を作ります。
(モートンとマネージャーは、その間後で魚について話続けている)
Nina:今黒タラの切り身と言ったかしら?Steinbitじゃなかったの?
Marte:そう言いましたよ。失読症の気があるもので…。しかしさっきも言ったように何がどうなっているのかまったくわからないんですよ。モートンはノースリーブのアンダーシャツを着ています。
Nina:なんて言ったの?
Marte:別に変ではないですよ…。モートンはノースリーブのアンダーシャツを着ています…。
Nina:まあ、なんてことでしょ…。それじゃあ、彼の髪型はどんな感じかおしえてくれる?
Marte:(a-haの)最新アルバムを1日中レコーディングしていたわりには、髪の毛は短くて、最近洗ったばかりだと思いますよ。見た感じとても…。
(モートンが後で何か言っている)
Marte:だから最近洗ったんだ、と言っていますよ。
Nina:モートンは、すごくストレスがたまってないかしら?
Marte:いいえ、お肌の具合も満足いただける状態です。腕もとても鍛えられていますよ…。モートンはジーンズをはいています…。
Nina:ひざに穴が開いていない?
Marte:穴は開いてないけれど、ポケットを取ってしまったんです。(取った部分だけ)色が違うんですヨ。
Nina:ポケットを取ってしまった???
Marte:そうです。モートンが言うには、これは女性用のジーンズなんですって。
Nina:まあ!この場で「女装」するのは禁止だったわよね?
Marte:マネージャーが後に立って、塩をふっています。あ、今はモートンが塩をふっています…。
Nina:あの「インディアンの格好」についてだけど、もうあれはもうすっかり過去のものかしら?
Marte:もうすっかり過去のものになったようですよ。ブレスレットもつけていないし…。かっこいい時計はしてますよ。
Nina:そうなの?その時計は高そうなもの?
Marte:いいえ、あんまり高そうなものじゃないわ。だけど頑丈そうに見えます。なんだか『クールさを隠している』というか、むしろ『高いけれど高く見えない物』に見えますね。
(モートンが背後で、Marteにコメントしている)
Nina:Marte、モートンはあなたを刺激しようとしているわね。聞こえるわよ。でも無視するのよ。
Marte:モートンは自分のことを話すのが好きみたいですね。
Nina:アハハ!
Marte:後でモートンが話す時間はあります…彼の腕にはまったく素晴らしい血管が通っています。
Nina:モートンは、Steinbitをグリルしようとしているのね?
Marte:今Steinbitがグリルの上に置かれました…。ああ、なんて美味しそうなんでしょう!
Nina:モートンはやけどしないように気をつけているかしら?
Marte:みんなでモートンの指を見守っています。危ないことはできません…。
Nina:Mamarazziには(怪我をしたときに)高額の保険料を払うほどお金が無いのは知っているわね。今ここで言うけどMarte、あなたが気をつけなければならないのよ!
Marte:わかりました。今、モートンが立ちました。ああ!モートンの指がグリルの近くにあります!ちょっと危ない感じです…。しかし、マネージャーは魚をちゃんと包んでいなかったもようです。今モートンが手を出しました…。すごく美味しそうです。出来あがるのがとても楽しみになってきました!
Nina:みんな楽しみにしているわよ。
Marte:それは良かった!
Nina:モートン・ハルケットが本日の『バーベキュー・キング』です。今Mamarazziのスタジオの外、NRKビルの屋上にいます。モートンは、全身全霊をこめてMamarazziグリルに挑もうとしています…。それではプリンス&レボリューションの『Pop Life』をお届けします。
(モートン、Marte、マネージャーは歌が始まるとバックグラウンドで話しつづける)
(約20分後)
Marte:ここ屋上では、ホイルでぐるぐるまきにされている魚をちゃんとグリルできるのか…?と少々混乱している模様です。これをどうするか、アイデアはないですか、モートン?
モートン:(サラダを食べている)うーん…ホイルが思ったよりとても薄かったんだよ。グリルの熱がうまくホイルから魚へ通ると思うんだけどね。
Marte:だけどあなたは(バーベキューキング)当人なんですよね。グリルがちゃんとできたら、後は自分でちゃんとできるんですか?こういうことには詳しいんじゃなかったの?
モートン:できるよ…これには自分の気持ちが肝要なんだ。ただグリルするのは大したことじゃないね。自分の意思で臨んだら、最後にはどうしたらいいかわかるんだよ。
Marte:ははは!Steinbitについてのちょっとした人生哲学でした。それでは『バーベキュー・キング』と魚について話してください。あなたはここにお迎えした3人目の『バーベキューキング』なんですが、過去全員魚をグリルしたのですよ。男の人によくある傾向なんでしょうか?
モートン:うーん、『キング』と呼ばれるということは、生まれつきそうだ、ということかな?ハハハ。グリルすることに関しては僕が『キング』なんて呼ばれるのに値しないけどね。魚のことも聞かれたんだっけ?
Marte:ええ…。
モートン: 魚はね、もっと…胃袋が魚で満たされるほうが多少気分がいいんだよ。むしろソーセージになるようなもので満たされるよりはさ。ははは!
Marte:アハハ!人が話していることをちゃんと聞かないのはあんまりよくないことですね…。しかし、あなたはまったく素晴らしくハンサムですね!今何歳なんですか?
モートン:なんてハンサムなんだろう、そして何歳ですかときたね。…ハハハ!自分がとてもハンサムかなんてよくわからないな…いくつですかって?1959年のKongsberg(で生まれたこと)から数えればわかるよ。
Marte:もうすぐ40歳になるんですよね?
モートン:もうすぐ手が届くね…
Marte:歳を取っていくってどういう感じですか?それにうまく対応できてます?
モートン:見た目に現れていない?
Marte:アハハ!どうしたらそんなに若々しく魅力的でいられるんでしょう?誰もあなたがもうすぐ40歳になる大人の男だなんて思いませんよ。モートン・ハルケットといえば、わたしたちが想像するのは…
モートン:そしてヒドイものになる!
Marte:そうですか?そして想像するのは、バイクにまたがって髪を風になびかせて、ジーンズをはいている…。
モートン:最近は、40代がどの年代よりもたくさんバイクに乗っていると思うよ。僕は実際そのうちのひとりじゃないんだ。バイクに乗るのはほんのたまにだけだからね。バイクに乗る時間がないんだ…あ、そういえば最近乗ったなあ、あはは!だけど長いこと乗ってなくて久しぶりだったんだよ!(バイクに乗っていた頃が)懐かしいな。今、君はここで『40歳になること』はなんだか良くないことみたいに言っているよね…。僕にとっては全然ネガティブなことではないよ。他の人は何を言ってもいいけど、僕にとって歳を重ねることは今のところ、ポジティブなことだよ。
Marte:しかし、あなたが作っているアルバムは(以前と)大きく違うし、80年代後半にa-haとしてやってきたことと比べると、今やっていることもまったく違いますよね?内なる自分を探すためのプロセスなのですか、それとも…。
モートン:今君が連想しているのは、ゴシップの雑誌に載っているa-haのイメージだよ。80年代の終わり頃のa-haは、それまで僕らが代表していたようなポップ旋風からは程遠いところにいたんだ。というかその時代から離れたという感じだった。ファースト・アルバムを見ると、いずれの場合もそうだけどファーストからセカンドをみると・・・、ファーストアルバムは85年に、続いてセカンドは86年にリリースされた。その中には内省的な要素もたくさん入っているんだ。それに(ロックなのかポップかということに関して)『ヘビー』なサウンドが好みなのだったら、ほとんどの曲の中に見出せるよ。そして現在僕らがやっている音楽の多くにもみつけられるだろうね…。a-haの主要な(音楽の)方向性はいつもそこにあるんだ。それに僕らはすごくポップ志向というわけではないんだ。僕らの誰もポップ志向の音楽をやってきたわけじゃない。一緒にやるようになる前にはポップミュージックを聞くことはなかった。そういう音楽には全然興味がなかったから、僕らにとってそれが一番の問題点になってしまったのかもしれないね。あんな風に(メディアで)扱われていたんだから、僕らが見物人だったとしてもa-haの音楽を僕らのうち誰も買いたいとは思わなかっただろうね。ポップスターに興味を抱いたことがなかったからね。あるいは、僕らは、少なくともアイドルの座から押し出されてしまったのかもしれないね。アイドルでいるといろんな騒音に関わることになる。全然そういうものと関連付けられたくなかったし、あるいは単純に(周りの騒音に)まったく興味がなかったんだ。
Marte:しかし、『Wild Seed』を95年にリリースして以来、自分自身や人生について見つめている感じになったことは認めますか?
モートン:そうだね…もしかすると今のは誉め言葉??
Marte:そして、彼はマネージャーの方に振り向いて、マネージャーを見るのです。ははは!
モートン:(ひそひそ声で)彼は僕よりは賢いからね。
Marte:口の中にものをいれたまま話さないで下さい、モートン!お行儀悪いですヨ。
モートン:そうだね、でも今はインタビューだよね。僕はチェリーを薦められただけだよ。
Marte:あなたのことについていろいろ読ませてもらいましたが…このセリフはちょっと脅かしみたいですね。(低い声になる)「あなたのことについていろいろ読ませてもらいました!」あなたは1年半もかけて南アメリカやアジア各地を放浪していたそうですね?やはり、物事へ新たな視点を向けられるように、起こした行動のひとつですか?
モートン:それは、またマスコミの言葉が足りないからだね。なぜかというと、僕はまったく(くすくす笑う)、アジア各地やその他のところを放浪したことはないんだよ。だから君が読んだものは間違っている!だけど、たくさん旅行をしたよ。ある場所にはかなり長い時間滞在した。その点は合っているね。だけど、巡礼の旅に出たことはないし、むしろ短期間、同じ場所にステイしたんだ。そういうことが数回あったね。自然の多いところで、ジャングルが主だった。ジャングルにはいつも魅せられていたんだ。
Marte:ここに座っているあなたは、ノルウェーで一番有名なポップスターで、2000万枚もアルバムを売り上げたんですヨ!まったくすごい数字です。慢心しないようにするにはどうしていますか?
(しばらく沈黙)
モートン:そうだね…『慢心する』ね…僕には、成功するということの商業的な側面に属しているものが何か現実的な視野が備わっていると思うんだ。そういうものは密接につながっているからね。だけど、成功があってその後に、商業的な成功について考えるものだよね?成功にもいろんな種類がある。素晴らしい作品を作ること、世間一般のひとたちに伝えられるものを表現することなんかもそうだよ。それらは価値があることだ。少なくとも、精神的な面との関係からいうとね。そして一方は、商業的な部分だ。金銭に関する部分だね…。商業的な側面はすべて面白いよ。それが何を暗示しているのか、支配するメカニズムについてとても詳しくなったからね。商業的な面に以前より興味を抱くようになったよ。商業的な成功とは、表現の幅を表しているんだ。どういうことかというと、さまざまな場所でそれぞれの生活を送っている人々まで(自分の表現が)到達するということさ。正当な方法で大成功を収めるとしたら、それは中身のない商業的なものだってことなんだ。そういうものが大勢に伝わるんだ。僕が興味あるのはその部分さ。
Marte:a-haがリリースした最近の3枚のアルバムでは、それを望んでいたのでしょうか?(次のアルバムは)「スーパー・コマーシャル(超商業的)」にはならないのですか?
モートン:「スーパー・コマーシャル」になることにはまったく異論はないよ。軽薄なものが(幅広い)オーディエンスに到達する、ということを言っているだけだよ。そして、作品を実際手に取ってみる。どれくらいの価値が作品の中に隠れているんだろうね。僕にとっては、物事は本質もしっかり備えていなければならないんだよ。そうじゃなかったら、(アーティストで)いる意味がないよ。
Marte:それを聞いてハッピーになりました。…どうもありがとう!
モートン:本当に?君がハッピーになるようなことを言う必要はあんまりなかったような…。
Marte:ところで、料理はどんな具合でしょうか?
(モートンは話しつづけるが、曲が始まる)
モートン:この場で僕が舵取りしているわけではないみたいだね。グリルすることに関しては…。
Marte:マネージャーに、リーダーの座を取られちゃいました?
モートン:ここではErling(マネージャー)がニュー・キングになったみたいだね!
そこで会話は終わりです。
さあ、モートンがいきなりやってきてあなたの家のドアベルを鳴らしても、何の料理を出せばいいのかわかりましたね(魚です!)
(転載許可確認済)Thanks to memorialbeach.com
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