Forum     Guest book     Search
 

母親としてのわたしの人生 <Elle 2000>

訳:Mayumi

“母親”という言葉を辞書で引いてみると、『出産した子供と関わっている女性』とあります。まだ子供を産んだことのない、女性であっても母親になったことがない人にとっては、母親の役割は少々ミステリアス。いろんな疑問が浮かびます。母親の役割ってみんなが言うとおりのものなの?本当に、みんなが信じている通りになるの?母親に‘なりたい’と最初からわかっている人もいるの?そ
れとも、自然のなりゆきでなるの?子供たちのことをこういう風に感じたり、考えなければならないというルールは存在するの?

Elle誌は、出産経験のある4人の女性をお招きして、出産、子供たち、そして母親とは何かということについて語ってもらいました。4人のお母さんたちの子供は、それぞれ違う年頃で、兄弟の数や性別もちがいます。そして、母親は結婚している人、離婚している人、別居中の人、恋人と同居中の人とさまざまです。4つのまったく違う‘母親’の話をお届けします。

名前: Camilla Malmquist Harket (35才)
キャリア: 女優/歌手
子供: Jacob(11才)、Jonathan(9才半)、Tomine(7才)
現在:子供たちとオスロに在住

中学2年生の時、出産している場面のムービーを見せられたの。見終わった後、(出産は)絶対避けて通ろうと決めたわ!だけど、思った通りにはならなかったわね。最初の出産のとき、わたしたち、何にも準備していなくて、出産についての心構えがまったくできていなかったの。出産に関するクラスなどを取ったこともなかった。陣痛が始まったとき、『出産について』というパンフレットを真剣に、慌てて読んだわ。それでも、Jacobが生まれたとき、アドレナリンが最高に回っていて、今すぐもっと子供を欲しい!って思ったの。子供を自分の中に宿すって、ホント、最高の体験よ。今でも自分の中に(また妊娠・出産したいという)欲求があるの。まだ自分の本能が満足しきっていないのよね。

出産した場所はイギリスだった。あの国で6年間暮らしたの。女優として売り出している最中だったけど、わたしにとって子供たちと家にいることは、とても自然なことだった。もちろん、もっと外へ出かけてキャリアウーマンとして、自分を売り込むエネルギーがあったらよかったのにと思うわ。だけど、4年間に3人も続けて産んだのよ。母乳はもれてくるし、ホルモン・デラックスの状態。それがわたしのほとんど全てだったわ。しばらくの間は、授乳、オムツ替え、夕食のしたく、そしてまた出産よ。子供を学校へ送り迎えして、洗濯して、子供の涙を拭いてあげる、そして遠く離れていることが多い、ポップ・スターの夫を出迎えるの。彼は南アメリカのツアーに出ていて、あちこちに出かけては帰ってくる。彼は知らない人たちや、彼に恋してしまっている若い女のコたちにいつも囲まれているわ。モートンは、自分の家族をマスコミから遠く切り離したい、と強く願っていたの。それは十分に理解できるわ。でもある意味、世間からわたしたちを‘隠しすぎ’てしまったのね。ついに、わたしは自信をなくしてしまったの。我を見失ってしまって、自分が誰なのかわからなくなってしまった。でも後になって、残念なことに、わたしも恋人のレイフ(※Leif Johannesen。カミーラに歌うコトを勧め、彼女のアルバム『First Breath』では楽器を演奏しています。a-haのツアーバンドの一員でもありました)に同じことをしてしまった。人から見られたり、こそこそ噂話をされることを嫌って、他人の目につくときには、自分の恋人を気にかけていないように振舞ってしまうのね。外では手をつながないとかね。わざとやったわけではないんだけど、レイフをとても傷つけてしまったのは事実よ。そして今は、恋人もいない、悲惨な状態でここに座っている。こんなときに、子供たちが近くにいてくれることはとてもありがたいし、助けになるわ。深い悲しみに沈んでなどいられない。賢くて、可愛らしい、元気いっぱいの3人の子供たちがいるのですもの。

1995年に私たちはオスロに引っ越してきた。子供たちは、ひとりひとりまったく違うのよ。
Jakobは一番年上のせいか、しっかりしているの。考え深くて、穏やかで、繊細、そしてとてもプライベートなところがある。
次のJonathanは、のびのびと自発的。いつも歌を歌っている。いろんな音を立てたり、いつも何かを探しているみたい。あんまり想像力豊かだから、みんなをはらはらさせているわ。
末っ子のTomineは今、成長著しい時期ね。とても感情移入しやすくて、みんながどうしているかということにいつも気を取られている。とても活気があって、ユーモアのセンスもあるわ。

子供たちが言ったおもしろいことや賢いと思ったことを書きとめておくノートがあるの。時々、子供たちに読んで聞かせてやるんだけど、死ぬほど笑い転げるのよ。まったく、なんて良い子たちなんだろうと誇りに思うわ!3人ともとても社交的なの。いろんな人と会うことに慣れているのね。だからいままで会ったことがない人と会っても怖がらないし、気楽なものよ。周りからちょっと甘やかされてしまうのは避けられないことなのよね。よく一緒に旅行もしたわ。他の子が持っていないものをうちの子供たちは持っている。だけど、有名人の両親を持つということは、子供たちにとって重荷だと思うの。Jakobは、イメージを気にしているから、自分の父親がすごく有名だってことに、きっと気がついていると思う。子供たちがみんなの期待にこたえていくのは大変よ。

家庭の外で働いている母親をとても尊敬するわ。でも3人の小さな子供を抱えて、オーディションに行ったり、常にクリエイティブで、自分に自信たっぷりでいることはできなかったわね。今、子供たちは自分の人生を歩み始めて、前のようにわたしを(べったりと)必要ではなくなった。だからまた外に出られそうよ。

子供たちは本当にやりたいことを選んでやればいいと思う。それが何であれ、サポートするつもりよ。たとえ、アーティストになりたいと言ってもね。子供たちは才能豊かよ。夢中になるものがあったら、あきらめないで追い求めなければね!

※H+D MLにポストされたモノを翻訳しました。(転載許可確認済)英訳:Ingerid White

2000-05-10 | EDIT
トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.a-hafansiteinjapan.com/mt/mt-tb.cgi/2518