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[ INTERVIEW > 2000 ]

ドイツ-雑誌(Focus [German news & politics magazine])- 29/05/00

By Michael Fuchs-Gamboeck 英訳:Meike Beier 訳:Mayumi

お帰りなさい、a-ha!
7年のブレークの後、ノルウェーの3人組が帰ってきた。そしてついに本物のアーティストとして認められることになったのだ。

最新アルバムで、a-haはその芸術性を認められようと努めた。

a-haの始まり:
ポール・ワークター(38)、マグネ・フルホルメン(37)、モートン・ハルケット(40)のノルウェー出身のメンバーは、1982年にa-haを結成した。

経歴:
『Take On Me』や『Hunting High And Low』などで人気がブレークした。そしてモートン・ハルケットを中心にティーン・アイドルになる。これまでに2000万枚のレコードを売り上げた。

再結成:
1993年に解散状態になったが、最新アルバム『Minor Earth/Major Sky』をひっさげて戻ってきた。アルバムはチャートのトップに輝く。

a-haのアルバム一覧:
Hunting high and low 1985
Scoundrel days 1986
Stay on these roads 1988
East of the sun west of the moon 1990
Memorial beach 1993
Minor Earth Major Sky 2000

フォーカス:7年の休みを経て、a-haはニューアルバムをリリースしました。以前の作品同様、哀愁が感じられます。なぜもっと楽観的な曲を書かないのでしょうか?

モートン:わからないよ!きっと僕らの精神構造のせいだろうね。みんな考え深くて、夢見がちな人間なんだ。ハッピーな曲をレコーディングしようとしても、どこか物悲しくなるんだよね。それが僕らのスタイルだよ。僕らの曲を聴いても人生の疑問は解けないかもしれない。だけど、少なくとも心の非難場所になって欲しいと思うよ。生きている間には、説明できないことがたくさん起こる。そんな説明できないことが起こったときに、心の補償になるように音楽をやりつづけているんだ。いつもそうだったよ。

フォーカス:長いブレークの間、メンバーはそれぞれ何をしてたのですか?

モートン:ギタリストのポールは、奥さんと一緒にSavoyというバンドを結成した。そして3枚アルバムをリリースしたよ。キーボード・プレーヤーのマグネは、絵を描き始めて、世界中の画廊で展覧会を開いた。僕は、1995年にソロアルバムの『Wild Seed』をリリースしてからしばらくたくさん旅行したよ。お金を稼いで良かったことの一つは、こんな風にあちこち旅行できるようになったことだね。

フォーカス:そのお金はどこで遣ったのですか?

モートン:南アメリカやアジアを旅しながら、常に捜し求めていた。時間がたつにつれて、自分に欠けていたものが、自分のアイデンティティーだとわかったんだ。落ち着きを取り戻したし、やっていることへ矛盾がなくなった。自分に自信がついたから、ティーン・アイドル時代のくだらないことを全部脱ぎ捨てることができた。80年代の半ばに成功を収めたときの僕らは、まったく世間知らずだった。成功に圧倒されてしまったんだ。何百万枚もレコードやカレンダーが売れるし、つねに予定がぎっしりつまっていて、プライベートな生活はまったくなくなってしまった。レコード会社は、僕らを利用してボーイ・グループとしてステージに押し上げた。僕らのお客さんのほとんどがティーンエイジャーだったからね。僕らはそれに潰されかけたんだ。

フォーカス:ニューアルバムは、どんな購買層を狙ったものですか?

モートン:特定の市場を狙って作られたアルバムではないんだ。a-haの音楽は、僕らのように夢見る力を信じている人たちへ宛てたものだ。だけど女の子たちのアイドルとしての時代は終わったよ。いまでは僕は40歳だし、結婚していて3人も子供がいる。15歳の女の子は、そんな男に夢を見ないよね。僕はそれでとてもハッピーだよ!

フォーカス:ティーン・アイドルとして売り出されることはなぜそんなに嫌なのでしょう?

モートン:全ての面においてひどいものだよ!タブロイド紙の連中がいつでもどこかに潜んでいるし、僕らの私生活について、まったく事実と違うゴミのような記事をでっちあげるんだ。だけどこの世界で成功したかったら、選択の余地はないよ。ルールに従わざるを得ない。それに最初の2枚のアルバムの最終ミックスの段階で、僕らはプロデューサーにスタジオを追い出されてしまったんだ!それにはがっかりした。ひどく傲慢なやりかただよ!できあがったレコードを聴いてみたら、ほとんど自分たちの曲だとわからなくなっていた。スタジオでいじられて、小奇麗で単調な音にされてしまったからね。なぜ、僕らがそれを許してしまったのかわからないよ。今わかるのは、そんなことは2度と起こらないということだ。長い悪夢を見ているようだった。やっと目覚めることができたんだよ。

フォーカス:そして、今再び新しいスタートを切ろうとしていうわけですね…

マグネ:90年代の初め頃、僕らは自分たちのイメージに失望していた。ひどく誤解されていると感じていたんだよ。格好良く見られようとしてしまったけれど、僕らの音楽は、小学生の女の子向けのポップソング以上だと信じていた。すごく憂鬱だったよ。世間が僕らを誤解している以上、別々の道を行くことにしたんだ。僕らは良い友達だから、また一緒にやることになった。

フォーカス:誤解されてしまったアーティストとしての後遺症はすっかり癒えましたか?

マグネ:どこでも過小評価されていたわけではないんだよ。例えばアメリカでは、僕らが望むような扱いを受けていたからね。僕らはあそこではオルタナティブ系ロックバンドと呼ばれていたんだよ。アメリカはそんな風に僕らを受け入れてくれたわけさ。(訳注:これはインタビュアーを煙に巻く、マグネお得意のジョークと思われます)

フォーカス:カムバックCDには、ところどころダンス・ビートが散りばめられていますね。完全に新しいものを取り入れる必要性を感じていましたか?

ポール:新しい要素を取りいれたのは、一緒にスタジオで仕事をしたドイツ人プロデューサーだよ。僕らは、彼がいなかったら今回も純粋なバラードを集めた作品にしようとしていただろうね。だけど、それでは最近のリスナーたちにアピールできない。簡潔なリズムラインを取り入れることで、音楽を活気付けることができたよ。

フォーカス:なぜいつも満たされることがない、見かえりのない愛について歌っているのでしょう?

マグネ:僕ら自身は、そういう思いをしたことはあまりないんだ。だけど、恋人たちの嘆きを感じ取ることはできる。それは僕らがノルウェー人だからじゃないかな。ノルウェーという国はメランコリーだらけなんだよ。

フォーカス:a-haが今度のアルバムで目指すものは何でしょう?

ポール:どのバンドも懸命に目指していることだよ。できるだけ多くの人に僕らの音楽を聴いてもらって、インスピレーションを与えたい。『Minor Earth/Major Sky』は僕らのキャリアでもっとも強力なアルバムだということを知らしめたい。僕らは認められるだけのことをしてきたし、それが正しいし、フェアだと思う。そろそろ真剣にアーティストとして認められても良い頃だよね。

(転載許可確認済)

2000-05-29 | EDIT
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