イギリス-Web- 25/06/02
METRO Cafeより 訳:みこ
モートン・ハルケット(42)は、ノルウェーのポップ・トリオa-haの印象的なフロントマン。彫刻のような頬骨と甘い歌声を持つ彼は、Take On MeやThe Sun Always Shines on TVといったヒット曲で我が国のチャートと人々の心みました。2000年に"再結成"、ニューアルバム『Lifelines』と、今夜行われるロイヤル・アルバート・ホールでのギグ(チケットは完売)で、a-haは戻って来ました。
ああすばらしいですね。あなたは過去10年間、ホルムアルデビド(訳注:防腐剤)にでもつかってたんですか?
モートン:お世辞をありがとう、でもちがうよ。実際のところ、いろんなことへの興味を持続させたり、情熱をかたむけている、いろいろなことをやらなくちゃならなくて、僕はとても忙しくてね。
じゃあ、ヨガとかエクササイズとかボトックス(訳注:シワとり注射)とか?
モートン:そんなものは、やってないよ。情熱のおかげで若くいられるんだよ。ちょうど熱帯でのホリデイから戻ってきたばっかりなんだ。サンゴ礁でダイビングをしていたんだよ。水中を探索していると、人間がどれだけ周りの環境にとって危害を与え、脅威となってるかということにショックを受けるよ。
随分と真面目な発言ですね。1980年代の不摂生が、今日の環境保護にとってかわられたってわけですか?
モートン:僕はいろんなことに興味があるんだ。特に地球のことや、海洋生物、熱帯、昆虫に蘭に興味があるんだ。僕の仕事(=profile)のおかげで、自分にとって重要なことについて話せるんだから、僕はすごくラッキーだよね。
確かにステキな横顔(=profile)ですと、女性を代表して言わせてくださいね。あなたは今でも道行く人に気付かれたりします?
モートン:どこへ行っても気付かれるよ。スポットライトを浴びなくなってから15年もたつけど、それでも群集に囲まれたりする。特にドイツと日本ではすごくて、角をまがるたびに囲まれるよ。イギリスには忠実なファンがいるし、母国ノルウェーには強力なファン層がいる。僕たちはとても恵まれていると思うよ。
バンド内でジェラシーみたいなものはありませんか? 気が付いたんですけれど、あなた一人に捧げたウェブページは60もあるのに、ポールには、ぱっとしないドイツ語のサイトにいくつかフォト・ギャラリーがあるだけでしょう?
モートン:さあ、ポールに聞いてみないと。でも無いよ。僕たちは別にイメージとか憧れとかが目的のバンドってわけでもないし。僕たちはそんなことは気にしたことはないよ。僕たちはいつでも、自分たちのやっていることにしか興味が無い。もしそれで他のメンバーが腹を立てても、それは彼らの問題だよ。
憧れられることに、とまどったりしませんか?
モートン:別にそんなことはない。僕は、なぜ人々が音楽に対して強烈な反応を示すのか理解できるからね。音楽は人の心を揺り動かして、幸せにしたり、涙を流させたりするものだから。特に若くて、感情豊かで、ホルモンが体中を駆け巡っているようなときには、強烈な反応を示してしまうってことは、理解できるんだ。
じゃあ、あなたも音楽を聞きますよね?
モートン:聞かないよ。ラジオなんてものは、僕の耳にはただの雑音だね。僕はCDも買わないし、音楽をかけたりもしない。僕の頭には、他のことを考えるためのスペースが必要だから。
それは、ミュージシャンとしては変わっていますよね…。
モートン:たぶんね。でも、僕は歌詞を覚えるのも苦手なんだ。時々、ステージの上で音楽が始まっても、僕は他のことを考えてしまって、ステージの上に立っていることも、歌わなきゃいけない歌詞も忘れてしまうんだ。
でも、そういうことは、実際に起きたことは無いでしょう?
モートン:いや、起きてるよ。ほとんど毎回のショーで何回か。
でも、マグスやポールがあなたを引き戻してくれるでしょう?
モートン:僕たちはステージでは好き勝手にやる傾向があるから。でも、僕たちは長い間一緒にやってきているから、本能的みたいなもので、慣れてるというかリズムがあるというか。
あなたたちの音楽は変わったんでしょうか?
モートン:僕たちの今の音楽には、a-haらしいエッセンスがよりたくさんつまっていると思うよ。僕たちは1980年代には、まだまだやれることがたくさんあると思っていたんだ。でも、僕が思うに、レコード会社には別の計画があったみたいだね。会社側は、僕たちにボーイバンドになってほしかったみたいだけど、僕たちは自分たちでもっとコントロールしたいと思っていた。今では僕たちはやりたいことをやることに前よりも集中することができているんだけど。
不摂生にドラッグ、ロックンロールといったものは全て過去のものというわけですね?
モートン:僕たちはそういうものはほとんど経験せずにきているよ。マネージメントの方で、業界につきものの好ましくない影響から僕たちを守ろうとしていたからね。彼らは、僕たちを堕落させようとするものは何でも恐れていたみたいだね。
現在のあなたたちのファンの平均像とは?
モートン:さあ、分からないな。ファンは君だけかもしれないしね。僕たちは昔から、ゲイの人たちからとても強く支持されているんだ。それって本当にすばらしいことだよね。僕たちのコンサートは、ゲイの男性たちと、僕たちが1980年代に初めてヒットしたころに少女だった、今は大人の女性たちでいっぱいだけれど、新しいファンもいれば、僕たちの歌詞に共感しているストレートの男性ファンもいる。
いままでにあった、ファンによる一番しつこい行為ってどんなものがありますか?
モートン:さあ、何だろう。いろいろあったんだろうけど、最悪の事態からは守られていたし。
Morten Harketという名前は、Take on meのアナグラムにもう少しでなりそうなんですけど、知っていましたか?(訳注:アナグラムとは、単語の文字を並び替えて別の単語を作る言葉遊び。Morten Harketの字をバラバラにして並びかえるとTake on meという文ができて、rとhとtがひとつずつ余るだけ)
モートン:いや(不機嫌そうに)、それは知らなかったよ。
これを考えるのに何時間もかかったんですよ。かなりしつこいと思いません?
モートン:そうだね、多分そう思うよ。もうこれでインタビュー終わりだよね?
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