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[ NEWS > 2004 ]

Keane関係のa-ha記事

Scotsman掲載の、バンドKeane関係のa-ha記事です。

a-haは間違いなく良いバンドだ  アンドルー・イートン 訳:みこ

今突然チャートをにぎわしているKeaneを私が最初に知ったのは、去年のNME紙のシングル・レビューだった。「『Kid A』時代のRadioheadがa-haをカバーしているようだ」との評だった。この比較は、しつこくついて回っているようだ。「(トム・)チャップリンの高音域の声はa-haのモートン・ハルケットを彷彿させる」と、インディペンデント紙のアンディ・ギルも言う。チャップリンの声は「(Radioheadの)トム・ヨークがa-haのフロントになったみたい」だと言うのがVirgin.netの評だが、これはけっして、名の通った音楽評論家たちの意見を真似たわけではないだろう。
a-haとの比較はたちまちのうちに世界中に広がった。スペインでは「Y comparo a Keane con la era Kid-A de Radiohead con reminiscencias de a-ha. (Radioheadの『Kid A』時代に似ているがa-haも彷彿とさせる)」と、ドイツでは「Radiohead aus der Kid-A Zeit covern A-ha. (『Kid A』 時代のRadioheadがa-haをカバーしているようだ)」と評されている。フランスでは、あるa-haファンサイトが「Un de ces groupes don’t la source d' inspiration a ete ces garcons en jeans troues de a-ha (穴の開いたジーンズを履いたa-haのメンバーたちから影響を受けたグループのひとつ)」と書いている。おそらく、a-haのKeaneへの影響は音楽だけではなくパンツにも見られると指摘した最初のレビューだろう。
私はKeaneの躍進に喜んでいる。a-haの『Hunting High and Low』は私が初めて買ったアルバムだったからだ。WH Smiths(訳注:イギリスの最大手の書籍・レコード・文具チェーン)の割引クーポンのおかげで、私は1 年にわたって、スミスやニュー・オーダーのファンだらけの学校で笑い者になった。もちろん、すぐに私もこの2つのバンドのファンになった。ティーンエイジャーは皆、その2つのバンドのファンである「べき」だったからだ。だが、その経験のおかげで私は、機会があれば必ずa-haの擁護のために戦ってみせると決心を固めることになった。そして、今がその機会というわけだ。
Gary Julesが今の時代のティーンエイジャーにティアーズ・フォー・フィアーズを紹介したように、Keaneがa-haを紹介することになるのだろうか? そうなるように願っている。そろそろa-haがしかるべき敬意を受けてもいいときなのだ。昔も今も、彼らには蘭の花と、レザーのリストバンド以上のものがあるのだから。ある程度の年代以上の女性なら、私がいったい何の話をしているのか分かるだろう。もし、何のことだか分からないという読者がいても、誰か女性を捕まえて聞いてもらうことにする。というのは、私にはもっと他に書かなくてはならないことがあるからだ。例えば、Keaneのサウンドがa-haに似ているというのなら(天に昇るようなファルセット・ボイス、複雑で悲しげな響きのコード進行、陰鬱でそれでいてどこか希望にあふれた歌詞など)、同じ意味でColdplayやRadioheadもa-haにそっくりだと言えるはずなのに、なぜそのような比較がされることは無かったのかという問題についてだ。おそらく、a-haファンが、(1) 音楽レビューの職につく、(2)レビューの仕事を続け、a-haを絶賛したからといってクビにされる心配がなくなる地位になる…までにこれほどまでの長い年月が必要だったということだろう。
私は、個人的にずっと、Radioheadのサウンドはa-haにそっくりじゃないかと思っていた。もちろん、『Touchy!』や『Cry Wolf』のa-haサウンドに似ているわけではない。しかし『Scoundrel Days』や『Living a Boy's Adventure Tale』といった曲は、アレンジを変えれば、(Radioheadのアルバム)『The Bends』に入っていてもおかしくない。
「お前は頭がおかしくなったのか」とわめく人もいるだろう。「a-haなんて80年代のボーイズバンドじゃないか。Radioheadは『OK Computer』を作ったバンドだぞ」と。まあ、そう考える人もいるだろう。しかし、ガールフレンド殺害についての曲(『I've Been Losing You』には「I did it all so coldly, almost slowly, plain for all to see?」という歌詞がある)や、出血して死にそうな男についての曲(『The Blood That Moves the Body』)をトップ10に送り出すボーイズバンドなんてありうるだろうか? 『SoftRains of April』−おそらく『I've Been Losing You』の結果投獄された男の歌−なんて曲もある。『Sycamore Leaves』は、自宅の外の落ち葉の下には死体が隠されていると確信している男の歌だ。a-haの曲は死と苦悩と喪失であふれている。
a-haのアルバムはどれも例外なく、傷心の曲で幕を閉じる。ほとんどの人は、アルバム『Hunting High and Low』を、『The Sun Always Shines on TV』と『Take On Me』のシングルで記憶しているだろうが、このアルバムの最後の曲は、モートン・ハルケットが哀しげに「I fear what tomorrow brings」と歌う『Here I Stand and Face the Rain』だ。『Crying in the Rain』が収録されているアルバム『East of the Sun, West of the Moon』 の最後は『(Seemingly)Nonstop July』‐成長することへの恐怖という、Coldplayもお得意としているテーマの曲だ。最新アルバム『Lifelines』は『Solace』という曲で終わる。「You’re hoping for solace. Well, just look around. Everyone here is standing in line」という詩だ。Radioheadにも、ここまで陰鬱な曲はまず無い。
故郷ノルウェーでは、a-haは確固たる人気と尊敬を集めていて、私の知っている女の子達のだれもが憧れていたマグネ・フルホルメンはビジュアルアーティストでもあり、数多くの展覧会を開き、彼の名前の印刷されたノルウェー郵政省の切手だってある。今から、Duran Duranに特別功労賞を授与する役をやってくれって?悪いですが、他の仕事がありますので。

2004-05-14 | EDIT
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