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[ INTERVIEW > 2007 ]

ノルウェー-新聞(VG)- 21/10/07

訳:みこ (英訳:Jakob Sekse)

「a-haに100%の誇りを持っている」
…けれど、モートン・ハルケットは自分一人で戦いたい

インタビュー:ステイン・オストボー(VG)

オスロ/ロンドン(VG紙):最初のソロアルバムから12年ぶりに、モートン・ハルケットはa-haの仲間たちとの間で継続中の戦いを自ら休戦し、ただ一人の人間との創造性の戦いへと向かうことにした—彼自身との戦いへ。

「僕の経験から言えることは、あらゆる創造性というものは、秩序と混沌の間のバランスを取ること、つまり、物事がバラバラになりはじめるその一点をみつけ、そこから物事を創り出すことができるようになることなんだ。僕は今、ソロアーティストとしてそういう状態にいるけれど、このメカニズムはバンドにとっても当てはまるんだ」と、ハルケットはVG紙との独占インタビューで語った。

彼は今、ただ一人で創造性との戦いへと立ち向かおうとしている。彼はa-haの中では、ポール・ワークター=サヴォイやマグネ・フルホルメンとの戦いも継続中だ。そう彼は言っている。

「もちろん、僕たちは戦争の真っ只中にいるんだよ! だからこそ僕たちはここまでやって来れた。でもメディアは、実際に何が起きているかに興味があるわけじゃないんだろう」と、彼は言う。

モートン・ハルケットの新しいソロシングルは、数週間内にもリリースされる。アルバムは来年早々にもリリース予定だ。a-haがバンドとしての活動を停止中なのは、バンドメンバー内に対立があるからだと、ノルウェーのメディアは執拗に報じているという話になると、彼はそれは違うと、首を横に振った。

「的外れだね。いつも仲違いをしているかのように言われるけれど、それはまったく的外れだ。a-haな仲良しクラブじゃないんだ。でも、だからと言って、僕たちが友人どうしではないという意味にはならないよ!理解しあうのに、お互いの膝の上に座って語り合ったりする必要がないだけだ。」

a-haのアルバムがリリースされる前には、必ずと言っていいほど、バンド内で対立があるとメディアが騒ぎ立てるが、その対立はただ単に、どんな創造的プロセスにとっても必要な、意見の対立に過ぎないのにと、彼は言う。

「バンドの中には、強力だけれどバラバラな考え方がたくさんある。そこがa-haの弱みなんだ。僕たちの可能性も、三人全員の意見が一致したものだけに限られてしまう。僕たちは何かが生まれ出るように磨きをかけているけれど、その何かはまだ全然顔を出していないんだ」と、モートン・ハルケットは言う。

「a-ha内での力関係は、厳しく、先鋭で、強烈なこともあれば、死ぬほど退屈なものだったり、相手を圧倒するものだったり、時には受身のものだったりと、いろいろだ。しかし、絶対に無くてはならないものなんだ。a-haが僕たち3人から成り立っているのは、単なる偶然ではない。アーティストなら誰でも、感情の高ぶった強烈な状態を経験し、そこから何もかもがバラバラになるカオスの地点を追い求めるものなんだ。全ての可能性を完全にいかすことができる何かを創り出すためにね。」

a-haはまだその地点に到っていないと?
「まだ到っていない。でも、いつかはたどり着けると信じるだけの理由はあるよ!」

それはa-haのどのアルバムにも100%満足はしていないということ?
「3人とも100%の満足などしていない。でも僕はバンドと僕たちが成し遂げてきたことを100%誇りに思っている。それに僕たちはまだまだ発展の過程にあるんだ。先行きは簡単ではないけれど、簡単であるべきでもないよね」と、ハルケットは笑顔で語る。

誇りにみちたハルケット

ソロデビュー作品『Wild Seed』から12年、彼はまもなくリリースされるアルバム『Letter from Egypt』に加え、最低でもあと2枚はアルバムを出せるくらいの数の曲を書き溜めている。新しいアルバムは『Wild Seed』と同じように、海外でもリリース予定だ。

「僕は『Wild Seed』を誇りに思っている。このアルバムはもともとは非常に挑発的なテーマを扱ったものだった。とりわけ『Gospel from a Heathen』という曲のせいでね。結局はこの曲はアルバムに収録しないことになった。ワーナー内で、ナーバスな反応があったからだ。僕自身が体感していたことだが、世界各国のワーナーミュージックが分裂しそうな危険信号があった。だからアルバムがダメになってしまうかもしれないと理解して、それで引っ込めたんだ。僕はちょうどメキシコに行ったばっかりのときで、反応も非常に良くて、南米ではワーナーは力を入れてプロモーションすることになっていたけれど、その道はたどりたくないと思ったんだ」と、48歳のモートンは語る。

すでに1998年に、、モートン・ハルケットは『Wild Seed』に続く英語作品の用意を進めていた。ノーベル賞記念コンサートのプロデューサー、オッド・アルヴィ・ストロームスタが、4年ぶりにa-haとしてのパフォーマンスを行うようにa-haを説き伏せるまでは。

「実際に僕たちは、自分たちのプロジェクトで忙しかったんだよ。だからa-haの活動を再開する理由はなかった。ある意味、活動再開するように騙されちゃったんだね」と、ハルケットは笑顔で言う。

「オーディエンスからの反応はまったく想像以上のものだった—本当に温かくて、まるでこちらに手をふれようと近寄ってくるみたいなものがあった。僕たちへの敬意があった。それから突然にマグネが、ニューヨークのポールのところへ行って、なにやらゴソゴソとデモを作り始めた。それが始まりだったんだ。僕たち三人がそれぞれ良い雰囲気で顔を合わせたら、僕も自分ができることで貢献しないのは間違いだろう。それで、僕は心から喜んでa-haに献身することに決めたんだ。それが突然、新たな8年間になったというわけなんだ。」

今回はUniversal Musicから国際的にリリースされる新しいソロアルバムを前に、彼は体の中がウズウズするという。

「まるでこれまでの12年間、修道院にでも篭っていたみたいな気分だよ。また再び光の下に足を踏み出して、昔やっていたことを再開する、そんな時なんだ。」

ノルウェーの曲

モートン・ハルケットのニューアルバムからのファーストシングルは、おそらくノルウェーのバンドLocomotivesの曲のカバーバージョンになるだろう。

その曲はもともと『My Woman』というタイトルで、Locomotivesの1999年のアルバム『Albert』に収録された曲である。モートンが一部を書き直したバージョンは、『Movies』というタイトルになる予定だ。モートンは90年代初めにトロンハイムの街中で、Locomotivesと偶然に出会った。

「彼らが顔中に"dreams"とペイントしてたのにはビックリさせられたよ。彼らは熱意とエネルギーにあふれていた。『My Woman』は彼らが僕に演奏して聞かせてくれた曲のひとつで、僕はまるで僕のための曲みたいだと思ったんだ」と、ハルケットは言う。

その直後に、Locomotivesが演奏してくれた曲への返答として、ある曲を書いた。

そうして生まれたのが、モートンの1995年のアルバム『Wild Seed』からの大ヒットシングル、『A Kind of Christmas Card』だったのである。

写真の説明(1)
「僕が興味のあるのは、一時的な感情を超えた刺激を与えることのできるポップミュージックを作ること。ポップ・ミュージックの難しさはそこにあるんだ」と、ソロ活動を再開するモートン・ハルケットは言う。先週彼はロンドンでカメラマンのジム・リーと会い、『Letter from Egypt』に関連した写真撮影を行った。アルバムは来年初めにリ リース予定。

写真の説明(2)
「アルバムは『Letter from the Future (未来からの手紙)』になったかもしれないんだよね」とモートン・ハルケットは『Letter from Egypt』について語る。彼は、ロンドンでのフォトセッションの直前、Adam de Cruzにメークアップをしてもらっているところ。

2007-10-24 | EDIT
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